物理数学
物理を学ぶのに必要な数学
物理を勉強するときは数学の勉強も欠かせません。大学で学ぶ物理学はどんどん新しい数学の知識が出てくるため、まずは数学の勉強に力を入れる必要があります。
リスト
物理入門コース10 物理のための数学 和達三樹 著 岩波書店
大学に入学して物理学を学ぶためには、まず微積分、線形代数、ベクトル解析など幅広い数学分野を学ぶ必要があります。しかし、それぞれの数学分野を深く学ぶ必要はなくまずは入門的な内容を抑えていく事が大事です。そこで便利なのがこの参考書です。大学で学ぶ物理学に必要な数学知識を易しく丁寧に解説しており、読みやすい内容です。数学を専門的に学ぶにはあまり適していませんが、大学1〜2年生の間に学ぶ物理学のための数学を学ぶのに適している本です。
物理入門コース/演習5 例解 物理数学演習 和達三樹 著 岩波書店
上記の「物理入門コース10 物理のための数学」に対する演習書です。「物理入門コース10 物理のための数学」にも練習問題として良問が掲載されていますが、この演習書にはさらに良問が載っており解説も丁寧です。また重要な法則や公式などもまとめられているので簡単に復習する事が可能です。
岩波基礎物理シリーズ10 物理の数学 薩摩順吉 著 岩波書店
上記の「物理のための数学」に書いてある内容と似ており、大学ではじめて物理学を学ぶときにぜひ持っておきたい参考書です。またこちらの本の方が内容がしっかりしている印象を受けます。「物理のための数学」より少し価格が高いですが、その分の価値は十分にある参考書です。
道具としての物理数学 一石賢 著 日本実業出版社
私は物理数学を学びはじめたとき、恥ずかしながらその難しさに頭を抱えました。物理数学の序盤によく出てくるテイラー展開やベクトル解析もさっぱりわかりませんでした。そこで物理数学の理解に役立ったのがこの本です。この本は大学受験の参考書にたとえると、教科書とは一味違った斬新でわかりやすい解説が書かれた参考書といえそうなもので、私はこの本に書かれていた様々な物理数学の解説に救われました。物理数学に苦戦しなければ持っておかなくても大丈夫ですが、それでも一度この本を読んでおいても損は無いと思います。

2008/09/08 更新