宇宙物理学
宇宙物理学で学ぶ内容は膨大ですが、専攻しない方は少ないかも
宇宙物理学を学ぶとき、力学や電磁気学、量子力学、統計物理学、さらには原子核物理学や素粒子物理学、相対性理論の知識が必要になってくるので、本格的に学ぶのは大学3〜4年生となってからでしょう。しかし、宇宙物理学は、これらの学問を専攻する方を除けば大学で学ぶ機会はそれほど多くは無いかもしれません。私の場合は大学1年生のときに、宇宙線観測施設に関連する講義を受けたとき、大学4年生のときに宇宙物理学の講義を受けたときです。後者の宇宙物理学の講義は受けなくても卒業はできたので、宇宙関連の分野を専攻しなければ、大学卒業まで宇宙物理学に接する機会は相当少なかったでしょう。

私は大学院に進学する際に宇宙物理学を専攻しなかったので、あまり参考書は持っていません。以下に紹介する参考書は、主に私が大学4年生のときに、学部向けの宇宙物理学の講義を受講していたときに使っていた参考書です。宇宙物理学を学んでみて感じたのですが、宇宙物理学の内容はとても多く、講義で出てきた事を調べたり確認したいときは宇宙物理学の本が複数無いと不便な事が多かったです。これは恐らく宇宙物理学の内容は膨大なので、一冊の本でまとめるのは難しいからでしょう。よって宇宙物理学の参考書を購入するときは、実際に書店で内容を確認してから買った方が良いでしょう。
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宇宙論入門 バーバラ・ライデン 著 牧野伸義 訳 ピアソン・エデュケーション
私が大学4年生のとき、宇宙論を学ぶときに使用していた本です。本のタイトル通り宇宙論の入門に最適な本の1つでしょう。
新物理学シリーズ30 宇宙流体力学 坂下志郎・池内了 共著 培風館
宇宙における様々な物理現象の解析には流体力学の知識が必要になってきます。この本では流体力学の基礎からその応用まで詳しく解説されています。
宇宙物理学 高原文朗 著 朝倉書店
星、中性子星、銀河のそれぞれの構造やそこで起きる物理現象を扱った本です。宇宙物理学の入門書としても最適でしょうが、比較的専門性の高い内容も掲載されており大学院でも役立つでしょう。

2008/09/08 更新